中山金杯2021予想 〇〇ミス多発!? 『荒れるハンデ重賞』で穴馬を見極める裏ワザ

今回は正月開催の名物ハンデ重賞・中山金杯(G3、中山芝2000m)を取り上げさせてください。

年末年始も毎日欠かさずブログをご覧の読者諸兄なら間違いなく、キッチリ馬券を仕留めて新年からロケットスタートを切りたいと願っていることでしょう。

しかし、もはや死語と化した「金杯で乾杯!」を実現するのは、なかなか容易ではありません。

厳寒期に年末年始を挟んだ変則日程で行われる東西金杯は、通常時ではまず考えられない

 

【ポイント】

調整ミス

 

が多発します。

 

2020年も有馬記念を除外されてスライド出走を余儀なくされたクレッシェンドラヴは、1番人気に支持されるも7着敗退。本来のパフォーマンスにはほど遠い内容に、馬主である広尾レースは近況情報を速攻で更新!?

 

「トモを滑らせてしまい、ゲートの出がひと息に。~中略~。厩舎は頑張って状態面をキープしてくれましたが、気持ちの浮き沈みが激しい馬。有馬記念の一週前追いに乗った時の感じが今までで一番良かったものですから、そこから除外で延びたことにより、この2週間で大人しくなってしまい、それが今日のハミ取りや道中の行く気の無さにつながってしまったのかもしれません」(内田博騎手)

「特にデキ落ちなどは感じられなかったものの、有馬記念を除外されてルーティンから外れたことが、多少なりとも精神面に影響を及ぼしたのでしょうか。良い時の行きっぷりが見られず、残念ながら後手に回る競馬となってしまいました」(20年1/5クレッシェンドラヴ近況の原文ママ)

 

とクラブ公式で、事実上の調整ミスを認めたほど。

 

2021年は比較的カレンダーが通常時に近いですけど、1/5は平日の火曜開催になります。

元旦の全休日を挟んだ変則調整に変わりはありませんし、特に上位人気が予想されるディープボンド(馬主:前田晋二)は、有馬記念を除外されてスライド出走だけに……?

1/5(日)中山11R 中山金杯(G3)

芝2000m ハンデ フルゲート17頭

馬番馬名性齢馬主生産者
1ロードクエスト牡8ロードHC様似堀牧場
2テリトーリアル牡7ゴドルフィンダーレー・J・F
3ココロノトウダイ牡4星野壽市ノーザンファーム
4マイネルサーパス牡5ラフィアンビッグレッドファーム
5ショウナンバルディ牡5国本哲秀木村牧場
6カデナ牡7前田幸治グランド牧場
7マウントゴールド牡8青芝商事社台ファーム
8リュヌルージュ牝6窪田芳郎坂東牧場
9ヒシイグアス牡5阿部雅英ノーザンファーム
10アールスター牡6KRジャパン若林牧場
11ディープボンド牡4前田晋二村田牧場
12ロザムール牝5栗山良子静内坂本牧場
13シークレットラン牡5亀井哲也ノーザンファーム
14ヴァンケドミンゴ牡5幅田昌伸斉藤安行
15ダーリントンホール牡4ゴドルフィンCanning Bloodstock Ltd
16ウインイクシード牡7ウインコスモヴューファーム
17バイオスパーク牡6宮田直也小島牧場

【12/31(木)更新】ラフィアンと業務提携解消ウインの激裏話

お待たせしました!

本日はオーナー・サイダー的に中山金杯の◎候補(!?)、ウインイクシード(馬主:ウイン、生産:コスモヴューF)を取り上げさせてください。

例によって秘密のバイト先で使った原稿の流用(しかも年末年始を挟むため公開日はO・Sブログの方が先……)になりますけど、

 

【ポイント】

馬主のウインは中山金杯を3年続けて連対

20年 ウインイクシード 2着(6人気)

19年 ウインブライト  1着(3人気)

18年 ウインブライト  2着(2人気)

 

しています。

 

2018、19年と連続好走したウインブライトは、中山で[5-2-0-3]を誇るコース巧者。19年に縁起物レースである中山金杯を制覇後は香港G1を2勝。昨年末の香港C2着後に引退が発表されました。

余談として同馬は【期間限定記事】で公開する、ラフィアン(マイネル)と業務提携を解消したはずなのに、同グループのビッグレッドFで種牡馬入り。この時点で支離滅裂ですし、何がやりたいんですかね?

それはさておき、20年は国際G1馬になったウインブライトに代わり、ウインイクシードが出走して6番人気で2着に好走。年が明けて御年7歳となる21年も参戦してきました。

中山金杯ではウインブライト以外にも、2010年1着、11年2着と連続で好走したコスモファントム(馬主:ビッグレッドF)がいます。大みそかも欠かさずチェックしている馬主マニアの読者諸兄には説明不要ですけど、2頭とも『マイネル軍団の関連馬』です。

愚書オーナー・サイダー~平成最後の馬主戦争~で詳しくお伝えしたとおり、中山コースはマイネル軍団の稼ぎ所。直線の短い中山ならノーザンF関連馬相手でも互角に渡り合えるだけに、関係がギクシャクしている本家筋のマイネルサーパス(馬主:ラフィアン、生産:ビッグレッドF)ともども、走りから目が離せませんよ?

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【大人の事情により期間限定記事の掲載は終了しました】

最後に、2020年も読者諸兄には私の駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

小宮城の馬主馬券術オーナー・サイダーは年中無休。2021年1/1(金)元日もブログを更新しますのでお楽しみに!

【1/1(金)更新】今年もよろしくお願いいたします!

新年あけましておめでとうございます。

 

今年も小宮城の馬主馬券術~オーナー・サイダー~を、よろしくお願いいたします。

 

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」

 

夏目漱石『草枕』冒頭部分の名言ですけど、さすがはお札の肖像にもなった大文豪。昔の人は良いことを言うなと(苦笑)。

 

新ブログ(ココ)と、いまだに細々と更新している旧ブログの両方をご覧になられている読者諸兄には説明不要ですけど、昨年末に私はつまらない意地を通そうとしたせいで、みんな大好き大物馬主N氏(仮名)と大騒動に発展するところでした。

昭和のプロレスも真っ青の場外乱闘戦は売り言葉に買い言葉となり、ついには当該陣営の関係者まで参戦(大汗)。想定外の事態に最悪の結果を避けるため、私が複数所有している『競馬界の核ミサイル』を発射寸前までいたります。

最終的に先方が踏みとどまる形で和解が成立(!?)したとはいえ、危うく競馬界全体を巻き込むところでしたよ。いや、本当、マジで!!

改めて核武装の必要性(笑)を痛感したと同時に、とかくに人の世ならぬ競馬界は住みにくい!

 

夏目漱石の代表作『吾輩は猫である』に

 

「人間は角があると世の中を転がって行くのが骨が折れて損だよ」

 

という名言がありますけど、2021年はもう少しだけ丸くなろうと、心の底から思った次第です。

【1/2(土)更新】バイオスパーク(馬主:宮田直也)に注目する理由

お待たせしました!

本日はオーナー・サイダー的に◎候補(ウインイクシードに続いて中山金杯では二度目)、バイオスパーク(馬主:宮田直也)を取り上げさせてください。

お正月からブログをご覧の読者諸兄には説明不要だと思いますけど……。【セントライト記念】バビット(馬主:宮田直也)に注目する理由の記事で紹介したとおり、中山馬主協会に所属するご当地馬主になります。

有馬記念に出走したバビット(13着)は◎クロノジェネシスを筆頭に、後続が早めに仕掛ける展開に泣き残念な結果になったとはいえ、10番人気の評価を考えれば仕方ありません。

しかし、中山金杯のバイオスパークはO・Sだけでなく、文句なしの有力候補でしょう。

福島記念で待望の重賞初制覇。今回は前走の55キロから57キロとハンデが2キロ加算も、昨年は距離が長かった芝2400m戦以外では掲示板を外さなかったように、充実期を迎えつつあります。

芝2000m前後での安定感は目を見張りますし、斤量増を嫌われて人気が下がるようなら逆に絶好の狙い目ですよ!

2020 セントライト記念

⑥バビット(1着)

【1/3(日)更新】ヴァンケドミンゴの中間調整に異変あり!?

お待たせしました!

本日は中山金杯の◎候補……と思っていた時期が私にもありました。ヴァンケドミンゴ(馬主:幅田昌伸)を取り上げさせてください。

ここだけの話、1/2(土)までの記事は諸事情あって12月末に作成しています(オイっ!?)。

年末年始を挟んだ調整をチェックできておらず、突っ込んだことを書けない裏事情があったんですけど……。1/1(金)元旦の全休日明けに行われた最終追い切りで、個人的に気になる点が見られたんですよね~。

例によって追い切り動画は市井の民のアップ待ち(!?)なので、私の稚拙な文章で説明させてください。

大前提としてヴァンケドミンゴは坂路調整メインで、レース当週だけCウッド(またはPコース)で6Fから長めに追うスタイルです。

 

最終追いはビッシリやるのが特徴も……。元日明けの1/2(土)に行われたCウッド追いは

 

【ポイント】

6F85.8-5F70.1-4F54.3-3F39.4-1F12秒3[6]ゴール前仕掛け

 

という軽め調整に留めました。

 

補足として今回は年末年始を挟んでいますし、1週前追いの12/27(日)には坂路で4F54.9-1F12.6(一杯)をマークしています(小宮注。時計はOP馬としては平凡)。

全休日明けに強い追い切りをするリスクを避けた可能性が高いですけど、さすがにラスト1F以外は15-15に毛が生えた程度はいただけませんね~。

旧ブログからご覧の読者諸兄はよくご存知のとおり、私は普段と異なる調整を施された馬に重い印を打つのは趣味ではありません

最終的な判断は軽め調整に終始した理由を情報網(!?)に確認後、1/5(火)12:30頃に更新の記事で公開させていただきますけど、あくまで現時点での評価では◎候補から△まで下げた次第です。

【1/4(月)更新】有馬除外ディープボンドは本当に買えるのか?

お待たせしました!

本日はノースヒルズ軍団の至宝コントレイルの“相棒”ディープボンド(馬主:前田晋二)取り上げさせてください。

 

年末年始もブログを毎日チェックされている読者諸兄には説明不要ですけど、同馬は

 

【神戸新聞杯】ディープボンド(馬主:前田晋二)の新聞に載らない激裏話

神戸新聞杯の最終結論!

【菊花賞】コントレイル(ノースヒルズ軍団)の馬主組織戦を大暴露!

【菊花賞】コントレイルにとって頼もしい“仲間”ディープボンドの存在

 

コントレイルのサポート役(!?)を務めてきました。

 

競馬にタラ・レバは禁物も普通に走っていれば、昨年の牡馬クラシック三冠でも馬券に絡んでいたでしょう。

それだけに今回は流行り言葉を用いれば、自分のためだけに全集中の呼吸ならぬ競馬で挑むことができます(個人の感想です)。

2020 菊花賞

⑧ディープボンド(4着)

鬼滅の刃を見たことが無い牡42の戯言はさておき(苦笑)、皆さんご存知のとおり今回のディープボンドは出走を予定していた有馬記念を除外。年末年始を挟んでのスライド出走になります。

これにより競馬週刊誌などに掲載されるフォトパドック画像はなし。中山金杯で1番人気に支持されるであろう馬なのに……ですよ?

幸い、今回はコントレイルに合わせてジャパンCではなく、有馬記念を目標に立て直された効果か、中間は好時計を連発。調教だけなら今年の出走メンバーで1番と断言していいほど動いています。

ただ、稽古で速い時計を出しているからと言って、実際に仕上がっているかは別問題!

事実、昨年の中山金杯で1番人気に支持されて7着に敗れたクレッシェンドラヴも、調教では自己ベストを更新するほど動いていました。

 

【ここがポイント】

「年末に実戦並みの速い時計を出す=太目残り解消が目的?」

 

とも受け取れますし、1/3(日)に発表された調教後の馬体重は菊花賞から18キロ増の502キロ……。中山までの輸送があるとはいえ、あれだけビシバシ追ってこれはマズいですよ!?

例によってディープボンドの取捨は1/5(火)12:30頃に公開予定の最終結論をお待ちいただくとして、今回は馬券的にピンかパーのような……?

【1/5(火)更新】中山金杯の最終結論!

お待たせしました!

テリトーリアル(馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー・J・F)

昨年の中山金杯3着馬であり、コース替わりでガラリ一変が期待できる1頭です。

前走の中日新聞杯では9着に敗れましたけど、苦手な瞬発力勝負になったので敗因は明確です。陣営も「切れる脚が無いからラスト3F35秒台にならないとダメ」と語っているように、上がりがかかる現在の馬場は打ってつけでしょう。

何より強調したいのが同馬を管理する西浦調教師は今年2月末で70歳の定年を迎えます。

すなわち、今回は俗に言う『引退ヤリ』。2020年に続いて1枠を引き当てるなど運も味方しましたし、有力各馬が外目に枠に追いやられた今年は、再度の粘り込みがあっても驚けませんよ!

 

※〇対抗 心の本命馬ショウナンバルディ(馬主:国本哲秀、生産:木村牧場)

ここだけの話、オーナー・サイダー的に取り扱いが難しい馬主(!?)で無ければ、思い切って本命抜擢も考えました。

中日新聞杯では◎に先着。しかもハンデ据え置き54キロも魅力です。

今回は主戦の岩田康騎手が京都金杯ケイデンスコールの先約により、カレンブーケドールに続いて地味にケイアイノーテックまで降ろされた津村騎手に乗り替わり。悲しいなぁ・・・。

 

だが、それがいい!!

 

聞いて驚かないでください。津村騎手は金杯当日の1/5(火)が誕生日。立て続けにG1級のお手馬降板の憂き目に遭ったうっぷん晴らし(!?)とばかり、自らの渾身騎乗でバースデーを祝おうと秘かに燃えています。

しかもショウナンバルディの父は“キン”グズベスト。金杯サイン馬券の鉄板「キン(金)、ゴールド」が入った馬ですよ、奥さん!

今年の出走メンバーを見渡すと逃げ・先行馬が手薄ですし、▲単穴に馬主協会で分類すると中山ご当地馬主、ココロノトウダイ(馬主:星野壽市、生産:ノーザンF)を加えた内枠先行馬を本線に狙ってみます。

 

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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