【優駿牝馬(オークス)】新聞に載らない激裏話

初めの方は初めまして。そうでない方はこんにちは。オーナー・サイダー予想家、小宮城と申します。

この度はブログ引っ越しのご報告と同時に、諸事情により万人受けする語り口にイメチェン(!?)してみました。

オラオラ口調で書き慣れた私自身はもちろんのこと、毎日ガン見している読者諸兄にも違和感アリアリ(苦笑)

これは時間が解決してくれると思いますし、しばらくの間は新ブログでG1、重賞の新聞に載らない激裏話などで構成。旧ブログでは条件戦に出走するO・S馬や、色んな場所×3限定で門外不出の競馬オフレコ話などを限定公開していく予定でいます!

【優駿牝馬(オークス)】デアリングタクト包囲網形成!?

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重馬場の桜花賞を1頭だけ異次元の末脚で差し切ったデアリングタクト(馬主:ノルマンディーTR)。

2着レシステンシアは牡馬相手のNHKマイルCでも2着に好走。前々走のエルフィンSでは京都芝1600mの良馬場で1分33秒6の好時計を叩き出すなど、天候や馬場状態を問わない強さは3歳時のアーモンドアイを彷彿とさせます。

ここだけの話、デアリングタクトの秘めたる素質は早い段階から、同馬に関わる誰もが気づいていました。

事実上のオーナー(ノルマンディーTRは岡田スタッドを母体とする1口クラブ)である岡田牧雄氏は「牧場で併せ馬をして1回も遅れたことはない。この馬は間違いなく走ると思った」と語れば、厩舎サイドも「(当時は新馬勝ちのみも)牡馬相手のきさらぎ賞(G3)に使っても勝ち負けになる」とキッパリ。

最終的に大人の話し合い(察してください)の末に牝馬限定戦のエルフィンSに出走となりましたが、いまや桜花賞馬としてオークスで牝馬二冠。将来的には2018年アーモンドアイ以来となる牝馬三冠の可能性も十分考えられます。

しかし、迎え撃つライバル馬陣営も、黙って指をくわえているワケではありません!

桜花賞2着レシステンシアをNHKマイルCに使い分ける形で、ノーザンFしがらき(西軍)調整馬からはミヤマザクラ(馬主:金子真人HD)、リアアメリア(馬主:サンデーR)。

しがらきとはグループ内ライバル関係にあるノーザンF天栄(東軍)調整馬のサンクテュエール(馬主:キャロットF)、ホウオウピースフル(馬主:小笹芳央)などが参戦!

さらにオークス前哨戦の忘れな草賞をウインマイティー、フローラSをウインマリリンで制したウイン2頭出し。スイートピーSを直線一気の競馬で差し切りレーン騎手が騎乗予定のデゼル(馬主:社台RH)などが、打倒デアリングタクトを旗印に逆転を目論んでいます。

ノーザンF東西外厩の巻き返し。勢いに乗るウイン2頭出しは本番でも買えるのか?

この続きは次回更新の5月20日(水)に公開を予定しているので、楽しみに待っていてくれ!(最後だけチョッピリ旧ブログの名残を。万人向けの口調は慣れていないから普段より疲れる……)

 

【オークス2020予想】(株)ウインの新聞に載らない激裏話5/20(水)更新

 

オークス(優駿牝馬)に忘れな草賞を勝ったウインマイティー、フローラS馬ウインマリリンを送り込む1口クラブ(株)ウイン(以下、ウイン)

改めて説明するまでもなく、ウイン及びクラブ母体となるコスモヴューファームは、マイネル軍団を率いる岡田繁幸総帥の三男・義広氏が代表を務めています。

これは社台グループにおける

長男:吉田照哉氏 社台F

次男:吉田勝己氏 ノーザンF

三男:吉田晴哉氏 追分F

と同様、ラフィアン代表を務める長男の岡田紘和氏と広い意味では同じビッグレッドFグループながら、兄弟間のライバル関係にあります(毎年秋にラフィアンとウインは合同でパーティーを開催している)

今年のオークスにはウイン2頭以外にも、コスモヴューファーム(個人馬主向けコスモオーナーズ所属馬)名義のエヴァーガーデン(※2勝馬のため抽選対象)。岡田繁幸オーナー名義のスマイルカナと合わせて、関連馬4頭が特別登録しているんです!

ここで旧ブログから毎日ガン見している読者の皆さんが気になるのは、「マイネル軍団が得意とするチームプレーがあるのか?」ですよね。

結論から先に書くと、今回に限っては“赤い三(四)連星のジェットストリーム”を実行する可能性が極めて高いと言えます!

ズバリ!理由は大きく分けて3つ。

 

  • 事実上のペースメーカー役を務めるスマイルカナは岡田繁幸氏の個人名義

⇒クラブ馬と違いラビットとして使っても出資者から批判されない(←ここがポイント)

  • ウインマイティー&マリリンは直線ヨーイドンの瞬発力勝負は不利

⇒2頭ともラスト3F34秒台後半~35秒台前半の脚しか使ったことがなく、例年のようなスローの流れでは切れ負け必至

  • 桜花賞馬デアリングタクト“真の所有者”は岡田繁幸氏の実弟・岡田牧雄氏

⇒厳密には別グループも種牡馬シンジケート株などを兄弟で共同出資している間柄

 

振り返れば桜花賞もスマイルカナ(馬主:岡田繁幸)が逃げて、直線勝負に賭けるデアリングタクト(馬主:ノルマンディーTR)の末脚を引き出したとも、解釈可能です。

もちろん、2頭とも自分の競馬に徹した形であり、あくまで結果論に過ぎません。

しかし、オークスもそうならないとは、現時点で言い切れないでしょう。

スマイルカナは2走前のチューリップ賞で控える競馬を試みて掲示板を外しており、逃げてこそ持ち味を発揮できます。出遅れなど不慮のアクシデント以外に9番人気の桜花賞で3着に粘り込んだ得意戦法を放棄するのは、愚策以外の何物でもありませんよね?

まして今回はデアリングタクトだけでなく、広い意味で真の所有者は岡田繁幸氏のウインマイティー、ウインマリリンも出走を予定しています。

どちらも前哨戦の内容が平凡とあって人気薄が予想されるも、十八番の馬主組織戦に打って出れば大駆けがあっても驚けませんよ!(個人的には1週前追いで猛時計を叩き出したウインマイティーを穴推奨)

【3歳牝馬は大不振】ノーザンFの新聞に載らない激裏話5/21(木)更新

 

今年の3歳牝馬世代は近年でも稀(まれ)に見る大不振のノーザンF。

距離適性を考慮して桜花賞2着レシステンシアをNHKマイルCに使い分ける形となり、ノーザンFしがらき(西軍)調整馬からはミヤマザクラ(馬主:金子真人HD)、リアアメリア(馬主:サンデーR)。

しがらきとはグループ内ライバル関係にあるノーザンF天栄(東軍)調整馬のサンクテュエール(馬主:キャロットF)、ホウオウピースフル(馬主:小笹芳央)と、東西外厩を合計しても関連馬4頭と寂しい顔ぶれに。

それもそのはず。2020年に行われた3歳牝馬限定の重賞成績を振り返れば一目瞭然でしょう。

 

・フェアリーS

1着スマイルカナ(馬主:岡田繁幸、生産:木田牧場)

2着チェーンオブラブ(馬主:ノースヒルズ、生産:ノースヒルズ)

・クイーンC

1着ミヤマザクラ(馬主:金子真人HD、生産:ノーザンF)

2着マジックキャッスル(馬主:社台RH、生産:社台F)

・チューリップ賞

1着マルターズディオサ(馬主:藤田在子、生産:天羽禮治)

2着クラヴァシュドール(馬主:山紫水明、生産:下河辺牧場)

・フィリーズレビュー

1着エーポス(馬主:フジワラF、生産:フジワラF)

2着ヤマカツマーメイド(馬主:山田和夫、生産:岡田牧場)

・フラワーC

1着アブレイズ(馬主:前田幸貴、生産:ノースヒルズ)

2着レッドルレーヴ(馬主:東京HR、生産:ノーザンF)

・桜花賞

1着デアリングタクト(馬主:ノルマンディーTR、生産:長谷川牧場)

2着レシステンシア(馬主:キャロットF、生産:ノーザンF)

・フローラS

1着ウインマリリン(馬主:ウイン、生産:コスモヴューF)

2着ホウオウピースフル(馬主:小笹芳央、生産:ノーザンF)

 

知っていたけど想像以上に酷かった……(汗)

 

かつて3歳牝馬クラシックを総ナメにしたノーザンFとは思えない体たらく。収得賞金が加算される重賞2着以内馬に限定しても、連対したのは片手で数えるほどです。

この原因として2018年9月に馬産地を直撃した北海道胆振東部地震の影響や、キズナやエピファネイア産駒が活躍している現3歳世代の種牡馬配合を間違った(!?)、果てはノーザンF天栄&しがらき東西外厩の仲違い(!?)により、ノルマンディーTRやノースヒルズなどの非社台系オーナーブリーダーが漁夫の利を得た等々、様々な説がトレセン内外で語られています。

あくまで小宮の個人的意見としては、どれも遠からず近からずと言ったところ。

ズバリ、3歳世代におけるノーザンF不振の原因は“使い分けの弊害”と考えられます。

競馬は同着でも無い限り勝ち馬は1頭のみ。それもあってノーザンFは傘下クラブや所有権利を半持ちしている個人オーナー名義の生産馬で効率的に稼ぐべく、勝ち負けが見込める馬同士の対決を避けてきた経緯があります。

それが上記で紹介した様々な理由により、3歳牝馬路線では使い分けた有力馬で取りこぼしが続出。G1レースは賞金を稼いでいなければ出走すらできないため、今年のオークスは超異例の関連馬4頭という事態を招いてしまったのではないでしょうか?

次回更新は5月22(金)を予定しています。フローラS2着時にレーン騎手が騎乗していたホウホウピースフルではなく、スイートピーSを勝ったデゼル(馬主:社台RH)に乗る舞台裏は要必見です!

【社台RH3頭出しの目玉】デゼルの新聞に載らない激裏話5/22(金)更新

 

3戦無敗デアリングタクト1強のオークスで注目を集めているのが、同じく2戦無敗のデゼル(馬主:社台RH)

前走のスイートピーSでは上がり32秒5の鬼脚を繰り出して直線ブッコ抜き。ド派手な勝ちっぷりは競馬ファンに強烈なインパクトを与えました。

さらにレーン騎手がフローラS2着時に騎乗したホウホウピースフル(馬主:小笹芳央、生産:ノーザンF)ではなく、“デゼルを選んだ”形になったのも見逃せません。

順を追って説明すると、スイートピーSはフローラSの翌週にレースが行われており、ホウホウピースフルがオークスの優先出走権を得た後になります。

しかし、ここで忘れてはならないのはレーン騎手の短期免許はヴィクトリアマイル週までであり、当初はオークス週の騎乗を見送り(←注目)、ダービー週から新たに1ヶ月更新する予定でした(オークス週に1ヶ月延長してしまうと宝塚記念に乗れなくなるため)

それが新型コロナウイルスの影響により情勢が不透明のため、秋の再来日を捨てて春シーズンに短期免許の規定MAX3ヶ月を消化することになったのです。

話をまとめると、当初の日程だとレーン騎手はオークスに乗る予定はなく、ホウホウピースフルもデゼルも乗り替わりでした(←ここがポイント)

それがコロナ騒動によって再来日の見通しが立たないことにより、短期免許の期間を延長後に2頭を凄腕エージェントM氏とよ~く吟味(苦笑)。契約馬主ガン無視で社台F生産馬のデゼルに騎乗することに。

これは事実上の契約馬主で、ホウホウピースフルの“真の所有者”「無理に乗らなくてもいい」と、度量の深さを見せたのかもしれませんね(小宮注。レーン騎手はノーザンFお抱え外国人ジョッキー。本来であればオークスはノーザンF関連馬4頭に騎乗する義務が生じる。登録上とはいえ表向きの馬主である小笹芳央オーナーの気持ちは……汗)

次回更新は5月23日(土)を予定しています。我らが牧雄さんの期待馬デアリングタクトの新聞に載らない激裏話は要必見ですぞ!(誰でも見られるブログだとサジ加減が難しく、どこまで書いていいかチョッピリ悩み中)

【限界ギリギリ】デアリングタクトの新聞に載らない激裏話5/23(土)更新

 

オークスの新聞に載らない激裏話も、いよいよ大詰め!

今夜の主役は我らが(岡田)牧雄さんの期待馬デアリングタクト(馬主:ノルマンディーTR)しかないでしょう。

旧ブログ&色んな場所×3で限定公開した桜花賞でも自信の◎として取り上げたように、この馬は気性面に危うさを抱えています(関係各所に最大限配慮した言い回し)

それだけに歓声などでイレ込む心配が軽減される無観客競馬は間違いなくプラス……と、推奨理由で紹介しました。

 

しかし!

 

競馬の天才6月号の牧雄さん連載で

「桜花賞のパドックを見ちゃっているから、やっぱりテンションが上がることに一抹の不安を覚えるんだよね。なにせ、あの馬1頭だけチャカチャカしていたからなぁ。それに今回は(東京までの)輸送があるわけで……」

と偽らざる本音を語っているように、パドックに人がいない無観客競馬でもイレ込んでいたのは事実です。

さらに、21(木)に発表された調教後の馬体重は、最終追い切りを行った20(水)計測で462キロ。この時点で桜花賞(466キロ)からマイナス4キロと、長距離輸送を控えているのに前走から減っているじゃあ~りませんか!!!!!!!!!?

これはドロンコ馬場の桜花賞で異次元の末脚を繰り出した反動なのか、それとも1週前追いのCウッドで持ったまま好時計を叩き出し、馬体が減るのは想定の範囲内なのか。真相は天のみ……じゃなかった。関係者しか分かりません。

1つだけハッキリしているのはデアリングタクトの気性面を考慮すると、エルフィンSから桜花賞に直行した厩舎サイドの判断は大英断でした(←ここがポイント)

あの牧雄さんが「(桜花賞トライアルに使うのは)当たり前だよなぁ?」との意向を、若干38歳の杉山師が「だが断る」は、なかなかできるものではありません(小宮注。杉山師は1981年生まれだから年下……汗)

ここだけの話、過去に牧雄さんは、あの小島太御大に「(レースで)太一を乗せるなと言ったよね?」と問答無用で……(自主規制)。

競馬にタラ・レバは禁物もデアリングタクトが桜花賞で負けていたら、色んな意味で大変なことになっていましたよ?(察してください)

次回更新及びオークスの最終結論は5月24(日)12時30分頃を予定しています。東京までの長距離輸送を控えているのに、馬体を減らしてしまったデアリングタクトの取捨は。まさかの直前で裏切り(!?)はあるのか、ご期待ください!

【オークス最終結論】デアリングタクトの取捨は?5/24(日)更新

 

デアリングタクト(馬主:ノルマンディーTR、生産:長谷川牧場)

初の長距離輸送や前走からの馬体減は気になる要素も、それを克服して余りあるポテンシャルを秘めているのは間違いありません。この馬の気性的に無観客競馬で行われるのは最大の強調材料。キャリアの浅い3歳馬だけに何が起こるか分からないとしても、桜花賞に続いて無観客競馬による牝馬二冠馬の誕生を期待しましょう!

心の本命馬ミヤマザクラ(馬主:金子真人HD、生産:ノーザンF)

オーナー・サイダー的にイチ押しは東京ご当地馬主、金子真人HDの期待馬ミヤマザクラ。牡馬相手の京都2歳Sで連対経験があるだけに距離延長は歓迎でしょう。東京替わりも2走前のクイーンC1着がありますし、スマイルカナが赤い三連星のジェットストリームで飛ばす流れが向きそうな予感も?

ここだけの話、福永騎手から武豊騎手に乗り替わりは新聞に載らないマル秘ネタがあります。オークスで2番人気に支持されているデゼルには、新馬戦で武豊騎手が騎乗していました。それもあってレーン騎手の動向次第によってはデゼルに武豊騎手……なんて話も?

結果的に最強の個人馬主である金子真人オーナーの愛馬であり、競馬界の先約優先(!?)という暗黙の了解で元サヤに収まるも、クイーンC1着時に福永騎手が公式コメントで「下手に乗った」と語るほど手が合っていなかったのも事実です。“大人の事情”により鞍上を強化した以上、今回は結果が求められるだけに……?

いよいよ来週は競馬の祭典ダービー。日本ダービーの新聞に載らない激裏話は5月27日(水)より順次公開を予定(【追記】新ブログはアクセス過多による接続不可により旧ブログhttps://sl65amg.blog.fc2.com/の方で公開)しています。4戦無敗の皐月賞馬コントレイルの牡馬二冠はあるのか?ノースヒルズ軍団の馬主組織戦に鋭く迫ります!

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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