【クイーンステークス2020予想】有力馬の新聞に載らない激裏話

今回は真夏の女王決定戦、クイーンステークス(G3、札幌芝1800m)を取り上げたいと思います。

個人的には出走を予定していたファルコンS勝ち馬シャインガーネット(馬主:山口功一郎)が、1週前追い後に筋肉痛を発症して回避したのが残念でなりません!

クイーンSは有利な斤量で出走可能な3歳馬が過去10年で4勝。重賞勝ち馬に限定すると[4-0-1-4]勝率44.4%、複勝率55.6%と圧倒的な成績を残しています。

しかも今回はシャインガーネットのために、山口功一郎オーナーと懇意の田辺騎手が札幌に駆けつける予定でした。

【8/2(日)追記】

馬主関係者からのご指摘により、冒頭文を一部削除しました。

8/2(日)札幌11R クイーンS(G3)

芝1800m 別定 牝馬

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 レッドアネモス 牝4 55 吉田隼 友道
2 スカーレットカラー 牝5 56 岩田康 高橋亮
3 ナルハヤ 牝6 55 藤田菜 梅田智
4 タガノアスワド 牝6 55 西村淳 五十嵐
5 アロハリリー 牝5 55 池添 高野
6 カリビアンゴールド 牝6 55 藤岡康 鮫島
7 コントラチェック 牝4 55 ルメール 藤沢和
8 フェアリーポルカ 牝4 56 和田竜 西村
9 ビーチサンバ 牝4 55 福永 友道
10 リープフラウミルヒ 牝5 55 丹内 相沢
11 モルフェオルフェ 牝5 55 柴田善 大江原
12 オールフォーラヴ 牝5 55 横山武 中内田
13 サムシングジャスト 牝4 55 武豊 松田国
14 シャドウディーヴァ 牝4 55 内田博 斎藤誠

【7/29(水)更新】フェアリーポルカを積極的に買いたくない理由

お待たせしました!

本日は重賞連勝中のフェアリーポルカ(馬主:山本剛士)を取り上げたいと思います。

結論から先に書きますけど、個人的に今回は積極的に買いたくない有力馬の1頭ですね。

順を追って理由を説明すると、近2走の牝馬限定G3戦は“有利な斤量”での好走でした。

中山牝馬Sのハンデ52キロは収得賞金(当時は1600万)の関係上、3勝クラスからの格上挑戦という扱い。3歳秋の紫苑S2着時カレンブーケドールに先着した実力馬でも、クラス分けにおける恩恵により軽い斤量で出られたのです。

続く福島牝馬Sも重賞勝ち馬なのに負担重量なしの54キロ。これは2勝クラスを勝利後に紫苑S2着で収得賞金を加算したことによるもので、全くの偶然ですが斤量面で恵まれたのは否めません。

しかし、クイーンSは4歳以上の牝馬は55キロ。さらに「収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円毎1キロ増」の規定により、今回は他馬より重い56キロを背負います。

牝馬の56キロは牡馬に換算すると58キロの酷量です。参考までにクイーンSで56キロを背負った馬の成績は過去10年で[1-0-1-4]。

馬券に絡んだ19年の勝ち馬ミッキーチャームは秋華賞(G1)2着、阪神牝馬S(G2)1着などの好走歴があり、18年3着ソウルスターリングはオークス(G1)、阪神ジュベナイルF(G1)、チューリップ賞などを勝っています。

19年夏より4歳馬の収得賞金が半分になる降級ルールが廃止されたことを考慮しても、上記2頭と比べてフェアリーポルカは実績面で見劣りますよね?

また中間に外厩で調整を緩めた影響か、調教の動きも連勝時を振り返ると物足りなく感じました。

今回が本当の意味での試金石になりますし、8~9分の仕上げで牡馬換算58キロを背負って勝つようなら、秋のG1戦線でも期待できますが……?

【7/30(木)更新】前走15着大敗スカーレットカラーが狙える理由

お待たせしました!

本日は馬券的に要注目の1頭、スカーレットカラー(馬主:前田幸治)を取り上げたいと思います。

昨年春にOP昇級後はマーメイドS3着を皮切りに、「クイーンS2着→府中牝馬S1着」とトントン拍子で重賞ウイナーの仲間入り!

その後はエリザベス女王杯7着、“大人の事情”により強行参戦した有馬記念は4秒8差のブービーと大敗しましたけど、無理をしなかったこともあって大山ヒルズ(ノースヒルズ軍団虎の穴)で立て直された阪神牝馬Sは、6番人気で2着に激走しました。

ところが前走は後方まま15着と再び大敗。今年は他馬より1キロ重い56キロを背負うだけに、状態面が気になりますよね?

でも、安心してください。ヴィクトリアマイルには明確な敗因がありました。

2020 ヴィクトリアマイル ⑭スカーレットカラー(15着)

スカーレットカラーは3歳春のフェアリーS2着後、ノースヒルズから前田幸治オーナーに名義変更されています。

この時点でノースヒルズ軍団の期待馬だったワケですけど、その後は気性の関係でなかなか芽が出ませんでした。

そんな同馬の秘めたる素質を開花させたのが主戦を務める岩田康騎手です。

道中は折り合いに徹し直線勝負に賭けるスタイルを構築。安定して上がり33秒台の末脚を繰り出せるようになりました。

ヴィクトリアマイルでは岩田康騎手が落馬負傷により騎乗できなくなり、石橋脩騎手と初コンビを組みます。これが直接の敗因です。

論より証拠。レース後のコメントで石橋脩騎手は

 

「狭くなるところはあったけど、すぐに馬は落ち着いたし、ジワっと乗ったんだけどね。それが4角あたりでは反応がなく、ギアチェンジもしなくて……難しい馬です」(競馬ブックの原文ママ)

 

と、遠回しに馬のせいにしていますけど(苦笑)、「能力を引き出せなかった」と認めているに等しい発言ですよね~。

ただ、スカーレットカラーはクロス鼻皮という操縦性を高める特殊馬具を装着するほど、気性的に難しいタイプ。調教にも跨らず初騎乗で乗りこなすのは容易では無かったのは事実でしょう。

しかし、今回は相思相愛の“恋人”、岩田康騎手に手綱が戻ります。この中間は阪神牝馬S2着時と同じく大山ヒルズで乗り込まれ、帰厩後も調教で好時計を連発!

馬場の内目を通ったとはいえ、7/22(水)栗東Cウッドの5F63秒7-1F12秒3(馬なり)は同日ブッチ切り1番時計ですし、展開次第では56キロでもまとめて差し切る場面まであるかもしれませんよ?

【7/31(金)更新】コントラチェックの新聞に載らない激裏話

お待たせしました!

本日はクイーンSで展開の鍵を握る(!?)、コントラチェック(馬主:キャロットF)を取り上げたいと思います。

この馬を語る上で避けては通れないのが、旧ブログ公開時に◎を打った19年フラワーC(1着)でしょう。

当時は主戦のルメール騎手が騎乗停止のため、ピンチヒッターとして丸山騎手に乗り替わり。異例のサプライズ人事は実質的に出走ローテや鞍上を決定している“影のトレーナー”の意向が大きい……とお伝えしました。

丸山騎手は見事期待に応えたものの、その代償として逃げなければダメな馬にしてしまいました。

論より証拠。フラワーC以降の戦績を振り返ると自分の形に持ち込んだ3走前のターコイズS以外、2番手以降に控えた4戦は必ず大敗しています。

ヴィクトリアマイル 14着(8人気)

⇒「2→2」

中山牝馬S 16着(2人気)

⇒「4→4→4→4」

ターコイズS 1着(3人気)

⇒「1→1→1」

秋華賞 15着(5人気)

⇒「1→2→2→2」

優駿牝馬(オークス) 9着(3人気)

⇒「2→2→2→1」

競馬にタラ・レバは禁物ですけど、フラワーCで丸山騎手が先々を考えて控える競馬で好走に導いていたら、いまとは全く違った戦績になっていたかもしれませんね?

2019 フラワーカップ コントラチェック

  

しかし、中堅クラスの騎手が重賞で有力馬を託された場合、何よりも“結果”が求められます。

今年の3歳牝馬クラシック戦線でもチューリップ賞で断然人気レシステンシア(馬主:キャロットF)に騎乗の北村友騎手は同様のことをして3着に敗れた際は、次走の桜花賞は問答無用で乗り替わりになりました。

日本人ジョッキーの置かれた厳しい現状を物語っていますけど、そんな背景があるだけにクイーンSでコントラチェックの作戦に要注目です。

 

参考資料としてキャロットF公式の調教助手コメントでは

 

「2番手、3番手になったとしてもこの精神状態なら対応してくれるのではないかという思いを持っています」(原文ママ)

 

と厩舎サイドは「無理に行くつもりはない」ことを匂わせています。

今回は内目に枠を引いた同型馬ナルハヤ、タガノアスワドはゲートで後手でも踏まない限り、積極策に打って出る可能性が高いです。

最終的に勝負の手綱を託されたルメール騎手次第になりますけど、コントラチェックもフラワーCと同じく好発を決めれば、スピードの違いで逃げられるかもしれません。

ただ、先手争いで後れを取ったり、厩舎サイドの意向に沿って控える競馬を試みたら、一転して“危険な人気馬”に変貌する恐れも……?

次回更新は8/1(土)を予定しています。“最強の1勝牝馬”ビーチサンバ&レッドアネモス2頭出し友道厩舎にスポットを当てますのでお楽しみに!

【8/1(土)更新】ビーチサンバ&レッドアネモスの激裏話

お待たせしました!

本日は友道厩舎2頭出しビーチサンバ(馬主:金子真人HD)、レッドアネモス(馬主:東京ホースレーシング)の中間調整にスポットを当てたいと思います。

詳しくは競馬新聞等を各自チェックしていただくとして、どちらも1週前追いの時計が抜けているのをご存知ですか?

先にネタばらしすると、友道厩舎の2頭は7/15(水)に栗東で追い切りを済ませた後、北海道にある牧場を経由して札幌入りしています。

レッドアネモスが所属する1口クラブ、東京HRホームページで経緯が発表されているので説明すると……。

 

「7/15(水)栗東で2週前追い→17(金)北海道の牧場に向けてトレセンを出発→19(日)社台F(レッドアネモスの生産牧場)に到着→入厩10日の規定ギリギリとなる23(木)に札幌入厩」

 

という具合で、本来の追い切り日である22(水)の行動が抜けているんですよね~。

参考までにレッドアネモスは出走を予定していた中京記念を除外されています。今回はスライド出走だけに異例の強行移動も理解できますけど、当初からクイーンSが目標だった僚馬ビーチサンバも仲良く(!?)、公式発表上は1週前追いをしない状態での参戦になります。

でも、安心してください。良くも悪くも陣営の不可解な行動は“計画どおり”です。

表向きビーチサンバの放牧先は公開されていませんので、ここでは便宜上、某大手牧場(察してください)としておきましょう。

そこには社台Fと同じく最先端のトレーニング設備が整っています。芝とダートしか調教コースがない札幌と比べて、坂路やウッドなどで調整可能というわけです。

実際ビーチサンバやレッドアネモスが牧場でどんな調整をされていたかは、残念ながらブラックボックスになります。

競馬新聞の記者もトレセンにいなければ取材できませんし、現行の制度では馬主サイドに調教時計の提出義務もありません。競馬ファンの立場だと何をやっているのか、知りようがない……と言うことです。

こんな有様だから世間では外厩情報を売り物にしているサイトもありますし、二次情報を使って有料予想を公開している輩がワンサカいます。本当の実態を知りもしないくせして嘆かわしい限りですね。

余談としてある高名な予想家さんは外厩情報の不正使用がバレて大問題に……って話は、大人の事情により止めておきましょうか(苦笑)

友道厩舎2頭出しはイルorイラない!? クイーンSの最終結論は8/2(日)12時30分頃に更新予定の記事で公開します!

2020 クイーンステークス 最終追い切り 

 

【8/2(日)更新】クイーンS最終結論!

お待たせしました!

スカーレットカラー(馬主:前田幸治、生産:ノースヒルズ)

今年のクイーンSは展開面でかなり悩みました。コントラチェックが控える前提でもナルハヤ、タガノアスワド。状況次第によってはモルフェオルフェが先手争いに加わる可能性があります。

特に頭を悩ませたのがタガノアスワドの存在です。主戦を務める西村淳騎手は7/30(木)に21歳の誕生日を迎えた、売り出し中の若手ジョッキーになります。

あまり大きな声では言えませんけど、関西出身の西村淳騎手は良く言えば自己主張が強い、悪く言えばKY(空気を読まない)な性格……とのこと。私が思うにナルハヤの藤田菜騎手が何が何でも行く構えを見せても、恐らく引かないんじゃないですかね?

そこで展開想定はナルハヤと壮絶なハナ争いか、タガノ単騎逃げで後続になし崩し的に脚を使わせる流れを予想。主戦の岩田康騎手に手綱が戻る昨年2着馬、スカーレットカラーの末脚爆発に期待したいと思います。

 

心の本命馬リープフラウミルヒ(馬主:ラフィアン、生産:ビッグレッドF)

差しが決まる流れなら脚質的にフェアリーポルカも上位候補の選択肢に入ってきます。ただ、当初は積極的に買いたくなかった有力馬の1頭だけに……。そんな背景もあって福島牝馬Sでコンマ1秒差2着リープフラウミルヒを抜擢した次第です。

札幌芝1800mは2戦2勝。1週前追いの函館ウッドでは好時計をマークするなど、再び大駆けムードを漂わせています。マイネル軍団は夏競馬に入り活躍が目立っていますし、オーナー地元開催の札幌替わりで激走があるかもしれませんよ?

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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