【ノーザンF徹底解説】真の所有者と影のトレーナー(エプソムカップ、函館スプリントステークスの予想もあるよ)

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今回は【ノーザンF徹底解説】真の所有者と影のトレーナーと題して、G1谷間週に皆さまから寄せられた質問にお答えしたいと思います。

旧ブログからご覧の読者諸兄には改めて説明するまでもなく、小宮城の馬主馬券術オーナー・サイダーには私が命名したオリジナル競馬用語(!?)が多数登場します。

 

ここではノーザンF関連馬に限定した一部を紹介すると

 

真の所有者(ノーザンF)

影のトレーナー(東西外厩の責任者)

登録上オーナー(新聞に掲載されている馬主)

表向きの調教師(新聞に掲載されている調教師)

 

などが該当します。

 

競馬界において発言力ピラミッドの頂点に立つ馬主の意向(命令)は絶対――

 

しかし、競走馬の権利を登録上オーナーとノーザンFが共同所有(半持ち)している場合、同牧場代表で馬産地に君臨する二大巨頭の1人、競馬界の生きる伝説(レジェンド)である“あのお方”が真の所有者と推測されます。

 

従って冒頭で紹介した4者のパワーバランスは

 

「真の所有者>影のトレーナー>>>登録上オーナー>>>>>表向きの調教師」

 

となり事実上、新聞に掲載されている馬主や厩舎に出走ローテや騎手の決定権はありません(個人の感想です)。

 

上記の件はどこかの誰かさんがブログや競馬月刊誌の連載で広く流布した影響か、以前と比べて真の所有者や影のトレーナーも、登録上オーナーの意見に多少は耳を貸すようになったらしいですけど……苦笑。

 

それでも最近ではノーザンFの使い分け(ド直球)に嫌気がさした大物個人オーナーは、所有権利を生産牧場と半持ちではなく100%全持ちするケースが増えてきました。

全持ち馬主の筆頭格である金子真人HDだけでなく、先日の日本ダービー記事で電撃参戦の舞台裏を紹介したサトノレイナスのサトミホースカンパニー。ノーザンF生産馬でも外厩へ短期放牧に出さず連戦している、一部の個人オーナー所有馬などですね。

 

あくまで小宮の勝手な想像……と前置きしたうえで具体例を挙げると、先日の安田記念に特別登録していたビッククインバイオ(馬主:バイオ、生産:ノーザンF)。母は同牧場の生産馬で2010年にローズSを制したアニメイトバイオになります。

背景から察するに金子真人HDと同じく、馬主が権利100%所有の預託生産馬で間違いないでしょう。

同馬は19年6月2日の新馬戦3着から20年3月アネモネS4着まで、約9ヶ月間で8戦とほぼ月1ペースで出走。原則、外厩で仕上げる方針のノーザンF天栄調整馬としては異例の出走ローテです。

これも所有権利がバイオの馬主全持ちなら、影のトレーナーの影響力が及ばないのでツジツマが合います。

挙句の果てには前走の京王杯SC9着後、母アニメイトバイオを管理した美浦・牧厩舎から、栗東・新谷厩舎へ転厩!?

補足として同厩舎は開業2年目の新規調教師とはいえ、これまでノーザンF生産馬を1頭も預かったことがありません。真の所有者&影のトレーナーの支配下にある共同所有馬であれば、まず承諾しないでしょう。

これこそビッククインバイオが馬主100%全持ちである、確固たる証拠(!?)ではないでしょうか?

6/9(水)からは前中後編の計3回に分けて、ノーザンFの不都合な真実を紹介。週末公開の記事では今年は札幌で行われる函館スプリントステークス(G3、札幌芝1200m)、エプソムカップ(G3、東京芝1800m)の予想を公開しますのでご期待ください!

セレクトセール2020 吉田勝己氏インタビュー

動画はイメージです。真の所有者や“あのお方”とは関係ありません?

【記事更新スケジュール予定】

6/9(水) 【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~前編~

6/10(木) 【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~中編~

6/11(金) 【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~後編~

6/12(土) 函館スプリントステークスの予想!

6/13(日) エプソムカップの予想!※12:30頃に公開予定

【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~前編~

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本日は【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~前編~と題して、先日大反響だった安田記念の激裏話を元にして

 

【ポイント】

影のトレーナーvs表向きの調教師

 

におけるパワーバランスを紹介させてください。

 

G1谷間週もブログをご覧の読者諸兄には改めて説明するまでもなく、単勝1.5倍の断然人気に支持されたグランアレグリア(馬主:サンデーレーシング、生産:ノーザンF)は、スタート直後から行きっぷりが悪く後方11番手!?

4馬身差で圧勝したヴィクトリアマイルとは全く異なるレースぶりに、驚かれた方も多かったことでしょう。絶望的な位置取りからアタマ差2着に追い込んだのは地力の証明とはいえ、事前に指摘したとおり前走から大きくパフォーマンスを下げた形です。

あの競馬を指して一部ファンから騎乗ミスを指摘する声がネット上に溢れていますけど、グランアレグリアは明らかに本調子を欠いていました。最後の直線で他馬の進路を妨害したのは褒められた行為ではないとしても、ルメール騎手の責任にするのは酷過ぎます。

現役最強牝馬の敗戦を追及されるべきは、安田記念の最終結論!で暴露したとおり1週前時点で出走を回避する話が浮上していたにも関わらず、強行参戦に踏み切った影のトレーナー(最終決定者は真の所有者?)でしょう!(個人の感想です)。

 

2021 安田記念(G1、東京芝1600m)

⑤グランアレグリア(2着)

圧勝したヴィクトリアマイルとは一転。道中の手応えも悪く追走に苦労……

 

グランアレグリアには事実上、2人の調教師が存在します。

 

1人目が真の所有者の代理人としてノーザンF天栄を統括する『影のトレーナー』。もう1人が表向きの調教師である藤沢和師です。

 

影のトレーナーと表向きの調教師の暗闘は繰り返し紹介していますけど、安田記念のグランアレグリア激裏話(左前脚の爪不安により馬場入り見合わせ)は最終調整時……。すなわち、藤沢和師の管轄下におけるアクシデントになります。

 

従って時系列的には

 

「表向きの調教師から爪不安により馬場入り見合わせ報告及び、安田記念回避の相談→影のトレーナー(真の所有者)の判断は強行出走」

 

という流れとなり、この時点でレース前に藤沢和師が発した「不安があったら使わない」というコメントは矛盾するわけです。

 

2017年にレイデオロが日本ダービーを制した際、懇意にする記者のインタビューで藤沢和師はこのように答えています(以下、Yahoo!平松さとし2017年6/2開業30年目のダービー初制覇 伯楽・藤沢調教師が貫いた“馬優先主義”より引用)。

 

藤沢師は年間のリーディング(最多勝利)調教師になること実に14回。フランスでG1レースを優勝するなど、世界が認める日本の名調教師。ダービーの一週前には3歳牝馬のビッグレースであるオークスを優勝し、JRA史上僅か2人目という重賞通算100勝を達成したばかり。しかし、過去に日本ダービーを制したことはなく、競馬ファンの間では“競馬界の七不思議”とさえ言われていた。

これほどの名調教師がダービーを勝っていないのにはもちろん理由があった。

調教師となって2年目の89年。藤沢師はいきなりダービーに管理馬のロンドンボーイを送り込んでいる。「いきなりダービートレーナーになれてしまうのでは……」当時はそんな思いも頭を過ぎったと言う。

しかし、結果は22着に惨敗。やっとの思いでゴールに辿り着いたロンドンボーイをみて、次のように思ったと語る。

 

「ダービーは確かに誰もが勝ちたいと願うレース。でも、人間のエゴで馬に無理をさせてはいけない

 

3歳の春の時点でダービーの舞台となる東京競馬場の2400メートルをこなすには、それなりに完成した馬でないと無理と判断。この後は「耐えられる馬」「勝ち負けになる馬」と判断できない限り、無理には使わないと心に誓ったのだ。

 

補足として藤沢和師は来年2月末に70歳の定年を迎えるため、今季が調教師生活のラストイヤーとなります。

そのため多少の不安に目をつぶり厩舎解散前にG1タイトルを積み上げたかった……という解釈も可能とはいえ、参戦の背景から推測するに真相は違うでしょう。

これこそノーザンFにおける不都合な真実であり、競馬界を代表する名伯楽が自ら誓った方針を破ってまで爪不安があるグランアレグリアを強行参戦に踏み切った本当の理由に他なりません!

【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~中編~

お待たせしました!

本日は【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~中編~と題して、JRAホームページや新聞に掲載される登録上オーナーにスポットを当てたいと思います。

今回は個人馬主との共同所有馬(半持ち)と区別するため、ノーザンF傘下のサンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシングに絞って説明しますけど、各1口クラブの代表は下記のとおりです。

 

【ポイント】

・サンデーR=吉田俊介氏(ノーザンF副代表)

・キャロットF=秋田博章氏(元ノーザンF場長)

・シルクR=米本昌史氏(ノーザンF代表・吉田勝己氏の娘婿)

 

()内で記した各代表の肩書にご注目ください。馬主名義が違うだけで上記3クラブの大元はノーザンFであり、実態は限りなくファミリー企業になります。

旧ブログや月刊誌連載で繰り返し指摘しているとおり、ノーザンF傘下クラブの登録上オーナーには出走ローテや騎手の決定権はありません。

真の所有者の代理人であり、東西外厩を統べる影のトレーナーが握っています。

 

すなわち、仮にですよ。登録上オーナーであるサンデーRサイドから

 

「安田記念でグランアレグリアとシュネルマイスターの所属馬2頭出しは遠慮してほしい」

 

と申し出があったとしても、影のトレーナーに却下されればお終い。どうしても片方を引っ込めたいのであれば、ノーザンF天栄場長(ほぼ実名)の雇い主であり、吉田俊介氏の親しい肉親と推測される真の所有者の承諾を得なければなりません

もっともサンデーRはノーザンF直営全40口富裕層向け1口クラブ。吉田俊介氏はノーザンF副代表を兼務していますし、爪不安があるグランアレグリアを強行参戦させた主犯格の1人(!?)だった可能性もありますけど……(個人の感想です)。

キャロットFやシルクRも実態は登録上オーナーに過ぎず、前者の代表である秋田博章氏は元ノーザンF場長で真の所有者の盟友。後者は親族ですからね?

出走ローテの決定権がクラブ側にあれば、安田記念にサンデーR&シルクR3頭出しということにはならないでしょう。十八番の使い分けで今週末のエプソムCや、他のレースに回る選択肢があったはず。

余談としてダノックス2頭出しのダノンキングリー(生産:三嶋牧場)も外厩はノーザンF天栄という“隠れノーザン”ですし、新聞に掲載されている馬主はガンダムに登場するジオングの脚と同じく飾りに過ぎません。どうしてこうなった?

【ノーザンファーム】吉田俊介 副代表メッセージ

サンデーR代表でノーザンFの副代表を兼務する吉田俊介氏

【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~後編~

お待たせしました!

本日は【競馬界のガリバー】ノーザンFの不都合な真実~後編~と題して、影のトレーナーを取り上げさせてください。

 

旧ブログからご覧の読者諸兄には改めて説明するまでもなく、原則としてノーザンF関連馬は

 

【ポイント】

美浦(関東)=ノーザンF天栄

栗東(関西)=ノーザンFしがらき

 

と東西外厩に分かれて調整されています(一部例外あり)。

 

今回は各種メディアに露出が多いノーザンF天栄場長にスポットを当てますけど、G1谷間週も欠かさずブログをご覧の読者諸兄には、アーモンドアイ&グランアレグリアにおける『影のトレーナーvs表向きの調教師の暗闘』は説明不要でしょう。

大前提としてノーザンF天栄を統括する現場責任者は、リーディング上位調教師に与えられた“特権”を認めていません。「影のトレーナーの命令=真の所有者の意向」として、絶対服従が求められます。

その影響もあってか関東所属の堀厩舎では、ノーザンFしがらきを外厩に使用しているほど。性格的に間違いなく合わないでしょうね(影のトレーナーと堀師の仲は最悪レベル……というツッコミは却下です)。

よく言えば影のトレーナーは、西高東低が続いた関東馬の地位向上に貢献した若き俊英。悪く言えば虎の威を借りる狐(きつね)ですし、影のトレーナーの圧政に一部のベテラン調教師が猛反発!

国枝・藤沢和の名伯楽2人は懇意の記者を動かしてファンの民意を煽る(!?)など、舞台裏を知る人間としては内心ヒヤヒヤの行動に打って出ています。某中の国なら民衆扇動罪で投獄されるレベルですよ?

 

基本的に私はどちらの味方でもなく中立の立場……と断っておくと、外厩の責任者として影のトレーナーの運営方針は理にかなっています。

調教師の発言力が強かったバブル時代は厩舎の都合によって、馬主が希望していないレースに使うことが普通でした。競馬は同着でもない限り勝ち馬は1頭のみ。最多勝利調教師を争うリーディング上位厩舎にとって、同じレースに管理馬の複数使いは非効率なのです。

あれから約30年。いまでは馬主の意向(事実上の命令)に厩舎サイドが従わざるを得なくなり、立場は完全に逆転しました。

規定により東西トレーニングセンター以外の施設から直接出走はできないため、現在は外厩で8~9割まで仕上げて最終調整のみ、JRAホームページや新聞に掲載されている調教師に託すのが主流となっています。

 

この状況下で表向きの調教師からアレコレ言われるのは、影のトレーナーからすると

 

「こっちはルールにより仕方なく(最終調整だけ)任せてやっているんだ。今後は素直に言うことを聞く若手調教師を中心に回していく。身の程をわきまえない●●(自主規制)どもの意見に耳を貸すつもりはない!」

 

ということでしょう(「」内の発言は小宮の想像です)。

 

最後に。先日発表されたノーザンF直営サンデーレーシングの2021年度1歳馬募集で、木村厩舎に最多6頭が預託予定と発表されました。預託厩舎の決定はパワハラ騒動が表沙汰になった後ですし、裁判の渦中にある若手トレーナーに異例の寵愛は普通じゃありません。

上記の決定にいたった背景には木村厩舎が預託料をキ●クバ●クしている裏事情もありきとはいえ、木村師は弟子には容赦ないですけど(あれはガチで笑えない……)、良くも悪くも影のトレーナーには犬のポチ状態。人によって態度を変える是非はさておき超忠実です。

サンデーレーシングはノーザンF副代表の吉田俊介氏が代表を務めていますし、真の所有者はパワハラよりも馬主の命令を素直に実行する、若手トレーナーを重視したと受け取られても仕方ないでしょうね~(個人の感想です)。

ノーザンファーム天栄場長

木實谷雄太氏にズバリ質問!/亀谷敬正

動画はイメージです。影のトレーナーとは関係ありません?

【今年は札幌芝1200m】函館スプリントステークスの予想!

お待たせしました!

◎&心の本命馬ケープコッド(馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー・J・F)

詳しくは後述する必然の敗戦を経て、馬柱が汚れたケープコッドを中心視。

前走は出走を予定していた4/11(日)春雷S(L、中山芝1200m)を、補欠4番手で無念の除外。22頭もの除外馬が出た時点で某国のコロナ対策と同じく完全な人災……という話はさておき、想定外の事態に再調整を強いられます。

ところが約1ヶ月のスライド出走となった鞍馬Sは、宗像厩舎2頭出しの先行担当エレナアヴァンティ(15着)と、ケイアイサクソニー(14着)が熾烈な先手争いを展開!?(余談として2着は追い込んだのは宗像厩舎のナランフレグ。前門の虎、後門の狼チームプレー……)。

前半3ハロン32秒8の超ハイペースで飛ばすなか、ケープコッドは4角3番手追走と苦しい形。それでも逃げ先行馬総崩れの厳しい流れを5着と見せ場を作りましたし、中間の調整に大幅な狂いが生じていたことを考慮すると負けて強しの印象です。

今回は久々を使われた上積みが見込めるだけでなく、札幌芝1200mは2歳時にオープン特別すずらん賞を勝った舞台。気性的に滞在競馬替わりは大歓迎と、全ての面で条件が好転します。

上位人気が予想されるカレンモエ、ビアンフェなどの有力馬が外目の枠に入りましたし、開幕週に3枠5番の絶好枠を引き当て巻き返しに期待です。

2021 鞍馬S(OP、中京芝1200m)

⑬ケープコッド(5着)

⑥エレナアヴァンティ&⑤ナランフレグのレースぶりに注目!

 

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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