【マーメイドステークス2021予想】1番人気馬が5連敗中!3着すら1度も絡んでいない牝馬限定の大荒れハンデ重賞

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今回は2015年を最後に1番人気馬が5連敗中!3着すら1度も絡んでいない牝馬限定の大荒れハンデ重賞、マーメイドステークス(G3、芝2000m)を取り上げさせてください。

2018年26万、19年39万、20年12万と、3年続けて3連単10万馬券が飛び出すなど、ひと言で説明すれば“何でもあり”のレースです。

どうしてマーメイドSは荒れるのか? 施行条件や開催時期などの要因が考えられますけど、個人的に1番大きいと思っているのは

 

【ポイント】

リーディング上位騎手が圧倒的に少ない

 

ことではないでしょうか。

 

論より証拠。過去5年の勝ち馬&1番人気馬と、負担重量(ハンデ)を比較して見ましょう。

 

20年

1着 サマーセント(7人気)

51キロ 酒井学騎手

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5着 エアジーン(1人気)

52キロ 川田騎手

 

19年

1着 サラス(7人気)

51キロ 松若騎手

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4着 センリュリオ(1人気)

54キロ 北村友騎手

 

18年

1着 アンドリエッテ(10人気)

51キロ 国分恭騎手

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6着 レイホーロマンス(1人気)

52キロ 和田(旧姓:岩崎)翼騎手

 

17年

1着 マキシマムドパリ(3人気)

55キロ 藤岡佑騎手

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9着 トーセンビクトリー(1人気)

56キロ 武豊騎手

 

16年

1着 リラヴァティ(6人気)

53キロ 松若騎手

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4着 シュンドルボン(1人気)

56キロ 田辺騎手

 

補足としてマーメイドSは中堅下位ジョッキーが騎乗した軽ハンデ馬が大活躍しており、斤量51キロで勝利した近3年の勝ち馬は例外なく、3勝クラスからの格上挑戦馬でした。

牝馬限定の重賞だとオープンクラス在籍馬は54~55キロ。重賞を1つでも勝っていたら56キロ(牡馬換算で58キロ)の酷量を背負わされることも……?

これにより体重が比較的重いリーディング上位騎手は、マーメイドSで不利な実績馬しか選択肢がありません。その一方、圧倒的に強い軽ハンデの馬には、体重の軽い中堅下位や若手ジョッキーが騎乗することになります。

G1谷間週も馬券と格闘されているファンとはいえ、格下馬に普段重賞で有力馬に乗らない騎手が騎乗となると無意識に避けているのでしょう。荒れると分かっているのにマーメイドSで不利な実績馬を人気に祭り上げてしまう……。これが波乱のカラクリです。

小ネタとして基本的に騎乗可能な斤量が54キロ(減量すればギリギリ53キロまで)のルメール騎手は、現在のハンデ戦となった2006年から過去1度もマーメイドSで騎乗したことがありません。54キロ以上の馬しか選択肢が無いとなると賢明な判断ですよね~。

今年も例に漏れず出走予定馬には、中堅下位ジョッキーが騎乗予定の格下馬がズラリ。例年と同じくリーディング上位騎手が乗る実績馬に注目が集まるようであれば、狙って高配当馬券を仕留められる絶好のチャンスです!

【記事更新スケジュール予定】

6/16(水) 関東オークスの予想!※更新スケジュールを一部変更しました

6/17(木) 【クラブ馬の多頭出し】馬主組織戦(チームプレー)の可能性は?

6/18(金) 【小宮城イチ押し】マーメイドSの爆穴候補はこの馬!

6/19(土) マーメイドステークスの予想!

6/20(日) ユニコーンステークスの予想!※12:30頃に公開予定

 

6/20(日) 阪神11R マーメイドS(G3)

芝2000m 牝馬 ハンデ フルゲート16頭

馬名性齢馬主生産者
1シャムロックヒル牝4社台レースホース社台ファーム
2アブレイズ牝4前田幸貴ノースヒルズ
3ホウオウエミーズ牝4小笹芳央社台ファーム
4カセドラルベル牝5吉田勝己ノーザンファーム
5シャドウディーヴァ牝5スリーエイチレーシングノーザンファーム
6フィリアプーラ牝5キャロットファームノーザンファーム
7レッドベルディエス牝5東京ホースレーシングノーザンファーム
8ソフトフルート牝4ゴドルフィンダーレー・J・F
9イズジョーノキセキ牝4泉一郎沖田哲夫
10キングスタイル牝4廣崎利洋HD藤原牧場
11パッシングスルー牝5キャロットファームノーザンファーム
12アンドラステ牝5社台レースホース社台C白老ファーム
13クラヴェル牝4キャロットファームノーザンファーム
14サンクテュエール牝4キャロットファームノーザンファーム
15ミスニューヨーク牝4高昭牧場高昭牧場
16アッシェンプッテル牝5フジワラ・ファームフジワラフアーム

【リクエスト多数につき予定変更】関東オークスの予想!

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本日は予定を変更して読者の皆さんから多数のリクエストがあった、川崎で行われる3歳牝馬限定の地方ダート交流重賞、関東オークス(Jpn2)の予想を公開します。

6/16(水) 川崎11R

関東オークス(牝馬限定Jpn2)

ダ2100m 定量 20:10発走

◎ケラススヴィア

〇ウェルドーン

▲ランスオブアース

☆ベルダーイメル

注リフレイム

穴ディアリッキー

△ウワサノシブコ

JRA勢が圧倒的に強い地方ダート交流重賞にあって、地方馬の健闘が目立っている関東オークス。意外にも中央勢が1~3着を独占したのは2013年の1度だけ。過去10年の馬券対象馬30頭中、11頭が地方馬になります。

関東オークスに出走するJRA勢は昨年暮れに全日本2歳優駿を使っていない限り、原則全馬初ナイター環境の変化に敏感な3歳牝馬はイレ込みやすく、砂質の異なる地方ダートも加わり能力をフルに発揮できないことも……?

各馬の戦績や戦ってきた相手を考慮すると〇ウェルドーンの相手探しも、初物づくしの今回は付け入るスキがあると判断。地の利を重視して地方勢の大将格◎ケラススヴィアを本命に抜擢します。

浦和桜花賞と東京プリンセス賞)は後続に影すら踏ませない圧勝。メンバーレベルや楽逃げなど恵まれた感はあるとはいえ、2006年のチャームアスリープ以来となる南関東3歳牝馬クラシック三冠制覇を期待せずにはいられません!

以下、相手候補にはJRA勢4頭で唯一、地方ダート出走歴がある▲ランスオブアースを単穴評価。中央馬が初ナイターによるイレ込みで大敗したことを考えて、穴△の地方勢2頭を押さえます。

2021 東京プリンセス賞(S1、大井ダ1800m)

⑩ケラススヴィア(1着)

独り旅の圧勝。今回は相手強化も中央勢が全馬初ナイターの関東オークスなら……?

【クラブ馬の多頭出し】馬主組織戦(チームプレー)の可能性は?

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本日は【クラブ馬の多頭出し】馬主組織戦(チームプレー)の可能性は?と題して、キャロットファーム&社台レースホース複数頭使いにスポットを当てさせてください。

 

今年のマーメイドSは特別登録の段階で

 

【キャロットF】

クラヴェル

サンクテュエール

パッシングスルー

フィリアプーラ

 

【社台RH】

アンドラステ

シャムロックヒル

 

と同じクラブ所属馬が多頭出しを予定しています。

 

旧ブログから毎週ご覧の読者諸兄には説明不要ですけど、同馬主の複数頭使い時はチームプレーを行うことが珍しくありません

具体例を挙げれば2017年七夕賞におけるシルクレーシング3頭出し。ラビット役を務めたフェイマスエンド(大差のシンガリ負け)が、芝2000mで前半3ハロン33秒9と超ハイペースを作り出し、人気を背負っていたマルターズアポジー潰しを敢行!

玉砕覚悟の執拗な逃げ争いの末に2頭揃って共倒れとなり、シルクR3頭出しの大将格ゼーヴィントの勝利をアシストしたのは、私がブログや競馬月刊誌で広めたので有名な話です(苦笑)。

いまでこそ募集馬が全頭完売になるシルクRですけど、2017年7月はクラブの代表馬アーモンドアイはデビューすらしていません。サンデーR、キャロットFに続く第3のノーザンF傘下クラブとして、地位を確立しようとしていた時期になります。

夏場のローカルG3でペースメーカーを用いた是非はさておき、当時のシルクRは1歳馬募集のタイミングで売り上げ促進のため是が非でも七夕賞を勝っておきたい……という裏事情がありました。

 

2017 七夕賞(G3、福島芝2000m)

⑧ゼーヴィント(1着) ④フェイマスエンド(12着)

④フェイマスエンドのレースぶりに注目。クラブ馬でここまでするとは……苦笑

 

話を今年のマーメイドSに戻すと、キャロットF&社台RH複数頭使いによるチームプレーはあるのか?

あくまで小宮の勝手な想像になりますけど、今回は大々的な馬主組織戦は仕掛けて来ないと見ています。

そもそも論として、出資者が存在するクラブ馬をチームプレーの駒として使うのは道義的NG!

つい最近まで一部クラブでは平気で“捨て駒”に使っていましたけど……。よほど大人の事情が無い限り自らも馬券圏内に生きるよう乗る、“前門の虎、後門の狼チームプレー”が限界でしょう。クラブの信用問題に関わりますし会員離れを引き起こしますからね~。

強いて言えば1歳馬の募集時期と重なる社台RH2頭出しは、シャムロックヒルをペースメーカー役(!?)に使い、アンドラステの末脚を生かす馬主組織戦が物理的に可能です。

上手い具合にシャムロックヒルの鞍上は馬主の指示に忠実な中堅下位ジョッキーの藤懸騎手ですし、仮に私がクラブ代表なら社台F関連馬における“真の所有者”の了承を得たうえで、社台RH2頭出しチームプレーを仕掛けますが……?

【小宮城イチ押し】マーメイドSの爆穴候補はこの馬!

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本日は【小宮城イチ押し】マーメイドSの爆穴候補はこの馬!と題して、クラヴェル(馬主:キャロットF、生産:ノーザンF)を取り上げさせてください。

前走は3勝クラスで4着に敗退。キャロットF4頭出しの中で最も格下ですけど……。だが、それがいい!

記事冒頭でも紹介したとおり、マーメイドSは格上挑戦馬が2018年から3連勝中。18年1着アンドリエッテ、19年1着サラス、20年サマーセントは前走3勝クラスで敗れており、いずれもハンデ50~51キロでの激走でした。

何よりクラヴェルを狙える理由として強調したいのは、勝負の手綱を託された横山典騎手です。

順を追って説明すると、マーメイドSでクラヴェルは4分の7の抽選対象。確実に使える保証はなく除外の可能性がありました。

そんな状況下で騎乗依頼を引き受けただけ留まらず、51キロに減量してまで乗るんですよ、奥さん!

論より証拠。基本的に横山典騎手は52キロまでしか騎乗していません。51キロの馬に乗る際は例外なく勝負がかりで、過去10年で[2-2-1-7]勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率41.7%。3回に1回は2着以内という驚異的な成績なのをご存知ですか?

 

さらに!

 

G2・G3競走に限定すると[1-1-0-1]。2011年の目黒記念をキングトップガン(7人気)で勝利。2014年アイビスSD2着フクノドリーム(5人気)と伏兵を馬券内に持って来ており、今回は重賞では約7年ぶりとなる51キロでの騎乗となります。

私も40歳を超えて痛感していますけど、年齢を重ねてからの減量は本当に大変です。平時から体重が軽いジョッキーなら尚更ですし、まして横山典騎手は御年53歳の大ベテランですからね?

クラヴェルの母は2014年のマーメイドS勝ち馬ディアデラマドレ。ノーザンF生産の良血で血統人気しそうですけど、どんな形であれ馬券に加えておきたい1頭です!

2011 目黒記念(G2、東京芝2500m)

⑧キングトップガン(1着)

2014 アイビスSD(G3、新潟直線芝1000m)

⑪フクノドリーム(2着)

重賞で51キロに減量した横山典騎手は黙って買い!?(ヤ〇ズしたらゴメンなさい)

【大混戦の牝馬限定ハンデ重賞】マーメイドステークスの予想!

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アンドラステ(馬主:社台レースホース、生産:社台C白老F)

道悪適性込みで社台RH2頭出しの大将格(!?)、アンドラステを中心視。

今回は軽度の骨折により予定していた京都金杯を回避。約半年の休養明けになりますけど、帰厩後は調教で好時計を連発!1週前追いではウッドの自己ベストを更新するなど、久々を感じさせない動きを披露しています。

しかも上手い具合にペースメーカー役(!?)のシャムロックヒルは、最内1番1番に入りました。出遅れなど突発的なアクシデントを除けば、積極策に打って出るのはほぼ確実でしょう。

初の2000m戦も母系は重厚なドイツ血統。阪神コースは2戦して1勝・3着1回と得意にしていますし、頼もしい仲間のアシストで悲願の重賞初制覇に期待します!(馬主組織戦あるあるでシャムロックヒルの方が粘り込んだらゴメンなさい)。

心の本命馬ソフトフルート(馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー・J・F)

前走で◎アンドラステに騎乗する岩田望騎手に導かれ、3勝クラスを快勝“してしまった”ため、昇級戦でハンデ54キロを背負うハメになったソフトフルート。

秋華賞3着時に単勝54.7倍(9人気)で心の本命馬に抜擢した穴馬なので、覚えておられる読者諸兄も多いと思います。

しかし、マーメイドSでは『オープンクラスに在籍』『G1競走3着の実績』がアダとなり、ハンデを1キロ見込まれてしまった感じ。仮にシドニーTで負けていれば格上挑戦となるため、JRAのクラス設定により52キロで出走可能だったでしょう。

また岩田望騎手が大人の事情によりアンドラステに騎乗するため、今回は色々あって初騎乗となる横山和騎手に乗り替わりとなります。

横山和騎手は先月ゴドルフィンの馬で騎乗機会3連勝(5/1パーティナシティ→5/2ラヴネヴァーエンズ→5/23パーティナシティ)。ソフトフルートを管理する斉藤崇師は馬主の意向によく耳を傾ける若手トレーナーですし、今回のサプライズ人事はオーナーサイドの意向かなと?

そのせいか思ったより人気になっておらず、厩舎解散前に松田国師が無茶使いをしなかった(小宮注。大人の事情によりできなかった)ことで、まだまだ上積みの余地がありそうですからね。

とにかくデキの良さだけは太鼓判を押せますし、勝負の手綱を託された横山和騎手も意気に感じていることでしょう。馬主関係者の期待に応える渾身騎乗に要注目です!

【東京ご当地馬主の期待馬が出走】ユニコーンステークスの予想!

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◎&心の本命馬ケイアイロベージ(馬主:ケイアイスタリオン、生産:佐竹学)

今年のユニコーンSは近年まれにみる大混戦!

展開次第でどの馬にもチャンスがありそうですけど、今回は将来性を買って東京ご当地馬主、ケイアイスタリオンの期待馬ケイアイロベージを◎&心の本命馬として狙います。

旧ブログからご覧の読者諸兄にはオーナー・サイダーの鉄板勝負パターン、「府中(東京)×ケイアイ×ダート」の説明は不要でしょう。

ケイアイ軍団は馬主お膝元の東京、その中でもダート戦で圧倒的な成績を残しています。亀田和弘オーナー(旧名義は啓愛技肢材料販売所)や、親族関連のクイーンズ・ランチ名義を合算した過去5年の69勝中、15勝が東京。その内11勝がダート戦という具合です。

特にユニコーンSと同舞台の東京ダ1600mでは[9-6-4-30]勝率18.4%、連対率30.6%、複勝率38.8%。この数字は出走したケイアイ軍団の3頭に1頭以上が馬券に絡んでいる計算になります。

またケイアイロベージの5つ上の半兄クインズサターン(父パイロ)は、中央在籍時にマークした全5勝中4勝が東京ダ1600m。2018年のG3武蔵野Sでも7番人気で2着に好走するなど、血統面から初の東京コースも気になりません。

奥手だった兄と違い同馬は3歳春から高いパフォーマンスを披露していますし、オーナー地元開催の東京替わりで激走に期待します!

2018 武蔵野S(G3、東京ダ1600m)

③クインズサターン(2着)

兄クインズサターンは東京ダ1600mの鬼。弟にも期待せずにはいられない!?

 

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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