【帝王賞2021予想】ダートの祭典は川田騎手のお手馬に要注目!(CBC賞、ラジオNIKKEI賞の予想もあるよ)

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今回は6/30(水)に大井競馬場で行われる、帝王賞(Jpn1、大井ダ2000m)を取り上げさせてください。

同時期に行われる恒例のダートG1級レースですけど、今年も中央地方から砂の猛者達が集結!

2019年の覇者で昨年2着オメガパフューム(馬主:原禮子)、同3着で昨年暮れチャンピオンズCの勝ち馬チュウワウィザード(馬主:中西忍)。重賞連勝中と勢いがある4歳馬テーオーケインズ(馬主:小笹公也)、前走の平安Sで◎を打ち6馬身差で圧勝したオーヴェルニュ(馬主:杉山忠国)と豪華メンバーが揃いました。

その中でも注目は前走で川田騎手が騎乗していたクリンチャー(馬主:前田幸治)、ダノンファラオ(馬主:ダノックス)、マルシュロレーヌ(馬主:キャロットF)の3頭でしょう。

 

【安田記念】ダノンキングリー&プレミアム鞍上決定の怪の繰り返しになりますけど、ダノン軍団と川田騎手には

 

【ポイント①】

馬主の意向(寵愛)

 

という錦の御旗(みはた)があります。

 

これにより安田記念では名実ともにお手馬だったはずのダノンプレミアムではなく、初コンビとなるダノンキングリーに騎乗。単勝47.6倍(8人気)の低評価を覆して勝利したのは記憶に新しいところ。

 

しかし、表現方法に少々語弊がありますけど、馬主の寵愛は時と場合によりジョッキーの立場からすると

 

【ポイント②】

事実上の縛り

 

にもなりかねません。

 

ここから先はあくまで私の勝手な想像とお断りしておくと、単純に帝王賞の結果だけを考えれば、クリンチャーに乗っていても不思議ありません。川田騎手とのコンビでは3戦3勝と相性抜群ですし、いずれも後続に3馬身以上の差をつける圧勝のオマケ付きです。

しかし、今回の川田騎手は“大人の事情”により、3走前に同舞台の東京大賞典で12着に大敗しているダノンファラオを選択。昨夏のジャパンダートダービーにて大井ダ2000mで勝利経験があるとはいえ、好走と凡走を繰り返すムラ駆けタイプですからね?

 

余談として、もう1頭のマルシュロレーヌは私が伝え聞いたところによると

 

「(平安S3着時は)過去に騎乗経験があるオーヴェルニュやマスターフェンサーにも乗れたけど、今後のこと(牝馬交流ダート重賞戦線)を考慮して断腸の思いでマルシュロレーヌにした」(某筋の関係者談)

 

とのことですし、牡馬相手の帝王賞で乗り替わりは仕方ないでしょう。

 

上記の激裏話は必ずしもエージェント(騎乗仲介者)は目の前のレースだけを優先して、担当ジョッキーの騎乗馬を選んでいないエピソードと言えるのではないでしょうか?

帝王賞の最終結論はレース当日、6/30(水)12時30分頃に公開しますのでご期待ください!

2020 東京大賞典(Jpn1、大井ダ2000m)

⑤ダノンファラオ(12着)

勝ったオメガPにマークされる形とはいえ……。強さとモロさが紙一重?

【カフェファラオ不在】帝王賞の予想!

お待たせしました!

6/30(水) 大井11R

帝王賞(Jpn1)

ダ2000m 定量 20:05発走

◎チュウワウィザード

〇オメガパフューム

▲クリンチャー(心の本命馬)

☆ダノンファラオ

注テーオーケインズ

穴オーヴェルニュ

△カジノフォンテン、ミューチャリー

ここだけの話、心の本命馬▲クリンチャーと◎を入れ替えるか、最後まで迷いました。

馬主のパワーバランス(!?)により川田騎手がダノンファラオを選んだのは、ある意味では当然でしょう。問題は宙に浮いた後任ジョッキーです。

突然ですがルメール騎手にはダート中距離路線に、カフェファラオというお手馬がいます。

しかし、私が伝え聞いたところによると何をトチ狂った(超失礼)のか、7/18函館記念(G3、函館芝2000m)に出走を予定しているとのこと。これによりルメール騎手は帝王賞で手が空いたんですよ?

そんな時に前走で川田騎手の騎乗馬3頭がモロ被り……。あとは書かなくても分かりますよね~。

これこそクリンチャーに前田幸治オーナーがご贔屓にしている武豊騎手ではなく、同じエージェントが騎乗仲介者を務めるルメール騎手に乗り替わった舞台裏にほかなりません(個人の感想です)。

最大の問題は地方交流ダート重賞だと、私が思うに「川田>ルメール」になってしまうこと。ただでさえクリンチャーは乗り難しいタイプですし、騎手を選ぶ馬ですからね?

注テーオーケインズ、穴オーヴェルニュと同じくナイター競馬も初めてで、乗り替わりの経緯等を含めて◎で心中はリスクが高いと判断しました。

最終的に困った時の「神様、仏様、ノーザン様(!?)」よろしく、2019年2着、20年3着馬で昨年暮れのチャンピオンズCでも4番人気で本命を打った、チュウワウィザードを中心視。

サウジC大敗後のドバイWCで2着激走には驚きましたけど、帰国後も帝王賞を目標に調整は順調。6/26(土)の最終追いでは栗東坂路の自己ベストにコンマ1秒と迫る好時計をマークするなど、ここに来て充実期に迎えた印象です。

勝負の手綱を託された戸崎騎手は地方南関東の元リーディングジョッキー。大井を庭にしていた名手ですし、〇オメガパフュームと同じく3年続けての好走に期待します!

2019 帝王賞(Jpn1、大井ダ2000m)

①チュウワウィザード(2着)

2020 帝王賞(Jpn1、大井ダ2000m)

⑥チュウワウィザード(3着)

2年連続で好走中のチュウワウィザード。3度目の正直なるか?

【今年は小倉芝1200m】CBC賞の予想!

お待たせしました!

最初にこの場を借りて7/1(木)、2(金)に予告なくブログ更新をお休みしたことを、深くお詫び申し上げます。

旧ブログからご覧の読者諸兄は覚えているかもですけど、私は2018年のダービー週に倒れたことがあります。原因は“めまい”で現在は生活習慣や食事を見直して多少は改善してきたとはいえ、昨日一昨日のような荒天時は三半規管に悪影響を及ぼすようで……。

同様の症状で俳優の的場浩司さんが悩まれていたことが記事になっていますので、気になる方は是非チェックしてください(的場浩司、10年ぐらい続いている症状を告白「グリングリン回されてる感じ」を参照)。

ヨカヨカ(馬主:岡浩二、生産:本田土寿)

現役最強の九州産馬、ヨカヨカに重賞制覇のチャンスが到来しました。

今年のCBC賞は変則日程のため例年の中京ではなく、2戦2勝の小倉芝1200mで行われます。また3歳牝馬のため重賞で2着2回の実績がありながら、裸同然のハンデ51キロで出走可能です。

今回初コンビを組む和田竜騎手が騎乗した6/23(水)の1週前追いでは、葵S2着時にマークした栗東坂路の自己ベストを更新する4F49秒6の猛時計を叩き出しました。

気になる展開面も同型のシルクレーシング2頭出しピクシーナイト、ビオグラフィーは、どちらもノーザンFしがらき調整馬。仲間同士による共倒れは避けたいはずで、無理にハナは切らないと見ます。

もう1頭の逃げ馬プリカジュールは障害帰り&重賞挑戦でペースの違いに戸惑いそうですし、ヨカヨカが自分の形に持ち込めば粘り込めるでしょう。今回の結果次第ではサマースプリントシリーズ制覇も視界に入ってくるだけに要注目です!

心の本命馬クーファウェヌス(馬主:大迫久美子、生産:Zenno Management Inc)

オーナー・サイダー的には小倉ご当地馬主、大迫久美子オーナーの期待馬クーファウェヌスも忘れてもらっては困ります。

今回は3勝クラスからの格上挑戦も、馬主お膝元の小倉芝1200mでは6戦して[1-1-2-2]。馬券外に敗れた2戦はどちらも苦手とする渋った馬場でしたし、1分7秒6の持ち時計は重賞のメンバーに入っても上位の存在です。

週末の天気次第では思い切って◎抜擢も検討しましたけど、残念ながらパンパンの良馬場は望み薄。それでも51キロの軽ハンデとオーナー地元開催替わりで激走に期待します。

【大混戦】ラジオNIKKEI賞の予想!

お待たせしました!

ヴァイスメテオール(馬主:シルクレーシング、生産:ノーザンF)

唯一となる3歳限定のハンデ重賞らしく、今年は1番人気馬が5倍台という大混戦!

さらに7/4(日)の福島は午後から本降りの予報……。小回りコース適性だけでなく道悪の巧拙も、レース結果を大きく左右しそうです。

最終的には降雨量を気にする必要がない晴雨兼用タイプであり、オーナー・サイダー的に福島ご当地馬主(!?)、シルクレーシングの勝負馬ヴァイスメテオールを中心視しました。

シルクレーシング総本山にしてノーザンF関東方面軍における虎の穴、ノーザンF天栄は福島県の天栄村にあります

またシルクレーシングは今週6/30(水)に、2021年度1歳馬募集の確定馬リストを公式HPで公開。2015年のジャパンC勝ち馬で募集総額1憶円のショウナンパンドラの2020(牡・父ロードカナロア)を筆頭に、良血の高額馬をズラリと並べてきました。

クラブ関係者としては今週末の東西重賞に使う所属馬で結果を出して、1歳馬募集に勢いをつけたいところ。開幕週に1枠2番の絶好枠を引き当てるなど運も味方しましたし、オーナー地元開催で初重賞制覇に期待します(表向きの調教師の件は気にしなくて大丈夫です)。

心の本命馬スペシャルドラマ(馬主:大塚亮一、生産:ノーザンF)

ラジオNIKKEI賞の穴候補として個人的に注目しているのが、旧名アドマイヤエピ改めスペシャルドラマです(登録上オーナーが大塚亮一オーナーに替わったため馬名も変更に)。

◎ヴァイスメテオールとはノーザンF天栄で同じ釜の飯を食べている間柄ですけど、7/12(月)に迫った「セレクトセール2021」に、スペシャルドラマの半弟アドマイヤキュートの2020(牡・父モーリス)が上場を予定しているのをご存知ですか?

 

詳しくは絶賛公開中の

 

 

をご覧いただくとして、戸崎騎手が近3走騎乗して確実に出走可能だったヴェイルネビュラ(馬主:吉田勝己、生産:ノーザンF)ではなく、除外される可能性のあったスペシャルドラマの方に乗るのが気になります。

出走ローテや騎手の決定権を握っている影のトレーナーの采配は興味深いですし、戸崎騎手はラジオNIKKEI賞を2016年1着ゼーヴィント(1人気)、18年3着キボウノダイチ(9人気)、20年3着ディープキング(5人気)と得意にしているレースですからね。

コース適性や道悪の巧拙(昨夏に重馬場の福島芝1800m新馬戦で0秒3差5着)は強調できませんけど、仕上がりは良さそうですし立ち回り次第で1発あるかも……?

 

小宮城

1978年千葉県出身。17歳のときに悪友に連れられ競馬と出会って以降、その半生をかけて没頭。「馬主にとって競馬とはあくまで『経済活動』である」という見地に立ち、厩舎・牧場との関係性に着目した「オーナー・サイダー馬主馬券術」を完成。月刊誌「競馬の天才」で長期連載中。

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